人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ドラッカーが大流行ですね
さてさて、今晩わ。
今日は仕事の帰りに市ヶ谷の大きな書店に寄ってみました。
雑誌コーナーには色々な雑誌が並べてありましたが、某経済紙の特集が「みんなのドラッカー」と
言うことで発売されておりました。

女子高生マネージャーの「もしドラ」も大人気のようです。

かく言う私もドラッカーのエッセンシャル版を保有し、通常版は図書館でトライしております。

ドラッカーの哲学の中で一番気に入ってる箇所は

「プロである以上、知りながら害をなすな」
「権力と権限を混同するな」
「組織の目的は人と社会に貢献することである」
というところですね。

基本的に僕自身仕事で何をしようが要は雇われ兵隊の身なのですが
仕事に何を見出すかで自分が切り売りしている時間の意味も変わってくるのではと思います。

ここで気をつけなければいけないのが、仕事の目的が「出世、カネ、名誉」だけになってしまうと
段々と脳みそがヤラレてきてしまうので、それを防ぐにも、経営とは何か、マネジメントとは何か、
労働者として何を考え動くのかという事を学ぶには最適の書だと思います。

といいつつ僕自身ドラッカーが100%正しいとは思ってないわけで、エッセンシャル版を読み進めていくと
「求められるのは成果である」という所に論点が着陸することになるのですが、要はこれは宗教みたいに心棒すべきものではなく、成果を出す為や人間関係をよくするためのツールとして使えると割り切って考えるべきでしょう。

ドラッカーは物凄い昔から有名で、大手企業の社内研修で使われたりもしていますが
今になって何故ドカンと爆発的に流行ってるのは、もしドラの影響もあるのかもしれないけど
日本の世の中で働くことの哲学が失われつつある事への警告なのかもしれません。

例えば、冷静に考えて就職できないから留年するという事が当たり前になっていたり
過労死、自殺が年間3万人もいると言うことは、ある意味世の中を会社社会が乗っ取ってしまったようなのが今の現状でしょう。にもかかわらず、某自動車メーカーのフランス人のオッサン社長は5億円くらい稼いでいるのに日本企業の部長さんクラスは平均的に10milion yenもらえたら良いほうでしょうから、哲学が失われ、個人が集団に吸い取られてしまったような今の現状の打開が必要だと思われます。

僕は某企業の小さな日本法人に勤める傍ら、色んなお客さんと色んな話をしますが、
色々話を聞いていると、「働くことよりむしろ組織に属する事が全てみたいに思ってる人ちょっと増えてないか?」なんて要らん心配をしてしまうのでした。

ドラッカーも書いております。自分を救えるのは、友人であり、自分のコミュニティだ、と。
by arata_yoshida | 2010-11-01 23:03 | お仕事


<< 西武・スマイルトレイン 羽田国際化の衝撃 >>